今回も引き続き運動連鎖の話です。
全身の運動連鎖と腕によくある運動連鎖のパターンを紹介します。
よくある傾向として、下肢が内旋すると上半身も内旋、そして下制方向に力が伝達する傾向にあり、逆に下肢が外旋すると上半身も外旋、挙上方向に力が作用しやすくなります。
全身のアライメントをみる際の一つの指標として知っておくと便利です。
ただし、関節が柔らかい人には運動連鎖が起きにくい点も忘れないようにしてください。
上半身のねじれの影響例
それと関連して、実際によくあるケースを紹介します。
このブログのアイキャッチのイラストのように上半身が右に回旋してしまっているパターンだと顔が右横を向いてしまうため、そのままでは生活に支障をきたすので、左下半身を開くことによって顔を正面に向けるケースです。
この場合左脚がガニ股になりやすく、それにより左下肢の痛みや不具合などを誘発することがあります。
こうしたケースだと不具合が左脚に出ているとしても根本的な問題は上半身の回旋ですので、ここをアプローチしていかないといけませんね。
肩〜腕のねじれ
また、専門の方向けに少し細かい話になりますが、腕や肩の不具合の場合も運動連鎖の見方を活用することができます。
よくあるケースとして
前鋸筋の過緊張
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棘下筋の過緊張
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上腕骨頭前方変位
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肩前方関節包の緊張増強
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上腕二頭筋が緊張を高めることで
長頭腱で骨頭の前方編位を抑制
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上腕二頭筋が緊張することで橈骨が外旋し挙上(肘外反)
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橈骨の外旋を制動するため円回内筋が過緊張
要するに肩甲骨のポジションが悪くなることによって、その影響が前腕まで波及していくということです。
腕や肩の不具合にはよくみられるパターンです。
最近は筋膜の繋がり云々が流行ってますが、筋膜連結はまだ仮説であり、理論の提唱者によって繋がりの走行にも大きな違いがあり、これからの研究の進展を期待されている分野ですので、少なくとも今の段階ではあまり盲信し過ぎない方が良いと思います。
それよりも運動連鎖というシンプルな見方を知る方がまずは有益ではないかと思いますので、参考にしてみてください。
参考図書『運動連鎖〜リンクする身体』(文光堂)
運動連鎖について詳しく知りたい方は是非読んでみてください。